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フランク・ブラングィン展

今日で終わる「フランク・ブラングィン展」に28日に出かけた。3ヶ月も開催というのに、ギリギリの駆け込みはいつもながらだが、まずこの画家を知らなかったことがついつい足を遠のかせていた。だが、見てよかった。

詳しくは以下の公式解説をご覧ください。http://www.fb2010.jp/main/

モリスの工房に学び、装飾、建築、家具デザイン、画家、版画、グラフィック、エディトリアルデザインと多方面に活躍。松方幸次郎の西洋美術を日本に紹介する構想に共感し、その眼となって西洋美術の体系的コレクションのアドヴァイスをした人物。

驚いたのはそのコレクションを展示するための「共楽美術館」の設計。実現しなかったこのプランは麻布台に建てられる予定だった。中庭を持つ広大な回廊建築。高い天井。復元されたCGを見て、展示室に入ると、そこは設計が再現された仕様となっている。幻の美術館は松方とブラングィンの夢を伝える。

川崎造船所のオーナーと近代装飾画家は共に造船所を愛した。漱石の「それから」にもその労働者を描いた絵が登場している。

松方コレクションを何度も見ているのに、ブラングィンのことを知らずにいたのは私だけだろうか。今回その全体像を見ることができたのはとてもよかった。私のお気に入りを一枚あげれば「白鳥」。この画家の色彩が宝石箱のように輝いている。


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