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石井桃子展

石井桃子展(世田谷文学館で4月11日まで)
http://www.setabun.or.jp/exhibition/ishiimomokoten/ 

 戦後世代が活字を読み出す頃、岩波少年文庫は宝の山だった。1950年12月発刊の『小さい牛追い』が第1号だった。そして、1953年12月に岩波の子どもの本シリーズが始まる。私たちはむさぼるようにこれらの新刊を読んだ。

 そのとき、タイトルや作者の名前を記憶しても、子どもであった私たちは翻訳者の名前には無頓着だった。だが、後から驚く。あの絵本もこの読み物も同じ人が訳していたことに。その人の101歳という歩みをじっくり展示した今回の展覧会を回っているうちに、だんだん涙腺が緩む。この人無くして私は無かったとさえ言いたい思いにとらわれるからだ。

 ありがとう、石井桃子さん!


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