生誕120年 小野竹喬展
生誕120年 小野竹喬展
http://www.momat.go.jp/Honkan/ono_chikkyo/index.html
時代を追って南画から「新大和絵」風へと画風は変わるが、すがすがしく明媚な風景を追求する姿勢は一貫している。
何気ない身近な木々、その向こうに広がる空。茜空の画家と呼ばれることもあるようだが、まことに「空の作家」だと思う。その伸びやかな光景は暖かで穏やかな色彩とともに、見る者の心にしみいる。
「奥の細道句抄絵」10点すべてが並んだ最後の展示室は絵本を眺めるようであった。ここにあるポエジーは決してわびさびではない。
本制作119点、スケッチ52点の大回顧展の会場には静かな喜びが漂っていた。
2010-04-08 00:07
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